Z-hits COUNTDOWN

誰かの人生の、ほんの少し足しになれば。

フジファブリック②

・・・ご存じの方はとっくにご承知だろうが、
このフジファブリックというバンド、
志村正彦というVo&Gtがほぼすべての楽曲の作詞作曲をしていて、
偏った見方の嫌な表現をすれば
この志村という男のワンマンバンドだったのだが、
なんとこの志村が2009年12月24日
急逝する。
このバンドをスルーしたままの俺だったが、
このニュースを見た時は正直ビビった。
デビューから5年、
日本のロック界をこれから牽引していくであろうことは
当時このバンドに興味のない俺の目から見ても明らかだったのに。
しかもこの志村がほぼ曲を作っていたことを知ってはいたので、
あーあ、これでフジファブリックも終わりかー・・・
とか思っていた。
むしろこの2009年に同じく急逝した
アベフトシの死のほうを強く悔やんでいたのを覚えている。
今となればどちらの死も悔やみきれないのだが・・・

 


時は流れ、
志村の死から幾日が経ち、
そのニュースの記憶も遠ざかってきた頃、
度々フジファブリックの名前を聞くことがあった。
好きで初めから見ていたモテキというドラマのOPだったし、
職場で一番仲の良い友達がフジのファンだったし、
志村亡き後残ったメンバー3人でフジは継続するというニュースもきいた。
マジ?曲は全部志村が作ってたやん。
そんなもんまったく別モンやろ。
俺の認識はこの程度だったのだが・・・



ある日ふと
3人体制のフジはどんなもんかと
Youtubeで聴いてみた。
「STAR」という曲だ。


この日の衝撃を俺は忘れない・・・



そこにはフジファンには申し訳ないほどニワカな俺でも感じるほど
むかし初めて聴いたフジと同じ音が鳴っていたのだ。
キラキラしていて、どこかひとクセあって、
なのに畳み掛けてくる、
そんな変わらないフジファブリックが居たのだ。
通常、バンドの核となる人間を失くした時、
そのバンドは生き続けることが出来るだろうか?
サザンから桑田が、
ミスチルから桜井が、
スピッツから草野マサムネが、
もし居なくなったらそれはもうそのバンドの終わりじゃなかろうか。
というとファンの人に殺されるかもしれないが、
あながち言い過ぎでもないと思う。
だけど、フジは変わらなかった。
少なくともその時の俺にはそう聴こえた。
それがすごく衝撃だった。

 


そこからの俺は
元々フジが好きな友達もいたおかげで、
今更ながらフジファブリックを深く知っていくことになる。
そして知れば知る程、
なんと魅力的なバンドなのかと思い知ることになる。
もうフジを知らなかった頃の俺には絶対に戻れない。
それくらい愛している。
体の一部だとさえ思う(笑)
なぜ俺はもっと・・・
もっと早くにこのバンドに興味を持たなかったのだろう・・・
悔やんでも悔やみきれない。
志村が生きている時にライブにも行ってみたかった。
フジを知ってからの俺は、
ミュージシャンのライブはいつ見れなくなるか判らないからと
好きなミュージシャンが近くに来ると必ずライブに行くようになった。
おかげでライブに行き過ぎて慢性的に金が無いほどだ。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

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